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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2016年05月26日開催 

第70 回 DiTT勉強会のご報告-鈴木啓之氏・山口紀生氏-

2016年5月26日、赤坂シュビアホワイエルームにて、第70回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。今回は鈴木 啓之氏(株式会社フルノシステムズ 営業本部 第一営業 営業課)と、山口 紀生氏(LCA国際学園 学園長)にご登壇頂きました。鈴木 啓之氏には、「学校から求められる無線LAN」というテーマで、山口 紀生氏には「アクティブイマージョン教育×ICT~LCA国際小学校で生まれたデジタル英語教材のススメ~」というテーマでお話を頂きました。
以下は、発言要旨となります。

-鈴木 啓之氏 ご講演要旨-

教室用無線LANアクセスポイントとして安定接続に定評のあるACERAシリーズを発売しているフルノシステムズにご講演いただいた。
まず、はじめに学校に無線をつけるときの、要件、ポイントを紹介。
学校無線LANには、1)授業に支障が出ず、快適に使えるように無線通信の安定性の確保2)安心・安全に使うためにセキュリティの確保、3)コストを抑えるために運用期間のトータルコスト低減、といった要件があげられるが、特に重要と思われる無線通信の安定性の確保をメインに紹介いただいた。
無線通信の安定性の確保には、多台数接続できるアクセスポイント、干渉波へ対応できるアクセスポイント、そして的確なチャンネル設計が必要である。 コンシューマ向けのものは、接続できるポートがないため、不安定になるが、フルノシステムズのACERAシリーズは、1台のアクセスポイントで100以上のタブレットが接続可能である。
また、今後増えてくるであろう干渉波についても、フィルタリング機能により、突然の電波干渉からの影響を低減することができる。さらに2.4GHz帯と5GHzを同時使用可能で、接続先のアクセスポイントが移るローミングも瞬時に切り替わり通信を維持する。
以上、無線LANの要件、ポイントを紹介いただき、後半は茨城県美浦村の学校でACERA Educationを使っての授業の様子を動画で紹介いただいた。 タブレットを駆使し、ACERA Educationを使うことで、子供たちの学習意欲を高めることができていることを紹介。
また、サポートについても、海外メーカにはない迅速なサポートで全国の自治体に採用いただいているとのことである。

-山口 紀生哉氏 ご講演要旨-

LCA国際小学校から生まれたデジタル英語教材のお話しをして頂いた。LCA国際学園(www.lca.ed.jp)は構造改革特区として認可取得された株式会社の私立学校である。現在、小学校生徒223名、附属プリスクール105名が所属していて、先生は外国人、生徒は日本人という環境である。
授業の特色として、3年生まで国語以外は英語での授業を行い4年生からは算数、国語、理科、社会以外は英語での授業である。そんな英語漬けの環境の中、ネイティブ並みに話せるようになる生徒がいる中、そうでない生徒もいる。そこで全員話せるようにするために考えられた教育方法がアクティブイマージョン教育である。アクティブイマージョンとは教えながら、トレーニングしながら英語に浸すということで、そこで開発された教材が「Metrolearning(メトロラーニング)」である。この教材の特徴は、英語学習で必要な「習う」、「慣れる」、「試す」の内の「慣れる」ためのドリルであるということであり、メトロノームのリズムに合わせて楽しく繰り返し行い取得できるように開発されている。効果として、語いが増える、反射的に英語が口かでる、リスニング力が上がる、日本人同士の英語での会話が自然になる、などがあげられる。
「Metrolearning(メトロラーニング)」は、同校の元教育出版部門であったエデューレコミュニケーションズ(com.edure.co.jp)が発行・販売する教材で、LCA以外でも東京都内の公立小学校などで使用されている。 日本人教師でも使えるよう現在デジタル化に取り組んでおり、今後ICT教育と融合していければと思っている。


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