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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2015年06月18日開催 

第59回 DiTT勉強会のご報告-中野慧氏・内藤恵二郎氏-

2015年6月18日、山王健保会館2階会議室にて、第59回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。今回は中野 慧氏(リクルートマーケティングパートナーズ 勉強サプリG マネージャー)と、内藤 恵二郎氏(セイコーエプソン株式会社 VP事業戦略推進部)にご登壇頂きました。中野 慧氏には、「教育の更なる進化を目指す、リクルートの勉サプリのご紹介」というテーマで、内藤 恵二郎氏には「教育市場におけるインタラクティブプロジェクターの活用事例」というテーマでお話を頂きました。  
以下は、発言要旨となります。

-中野 慧氏 ご講演要旨-

リクルートマーケティングパートナーズが今年3月に開始した小中学生を対象としたオンライン教育サービス「勉強サプリ」についてご紹介いただいた。
所得格差や地域格差がますます顕著となっている昨今、2011年から高校3年生向けに「受験サプリ」のサービスを展開したところ、月額980円で質の高い講義動画や過去問など、豊富なコンテンツを利用できることが人気となり、有料会員数は全国受験予備校3位の規模の利用数を獲得している。
その「受験サプリ」で蓄積したノウハウを活かし、高校生とは違ったニーズをもち、そして所得格差や地域格差の問題をかかえている小中学生にどのようなサービスを提供できるかを検証し、今春勉強サプリを開始した。
サービスのキーワード「わかる、はまる、あがる」、そして5つの特色①カリスマ講師陣の授業、②21世紀型スキルを学ぶ未来授業、③ゲームを通じて、学びに対する意欲を向上させる仕掛け、④蓄積されたログデータをいかしたアクティブラーニング、⑤保護者向けの教育支援コンテンツを備えつつ、月額980円でサービスを提供していることを紹介。
特に小中学生にとっては親子の関係性が非常に重要であり、保護者が褒めてくれることは子どもにとっての大きなモチベーションの源泉となるため、勉強サプリでは親がどれだけ具体的に褒められるかにこだわって、サービスの改善を続けている。
子供たちに勉強を好きになってもらうこと。無理なく勉強が続けられる習慣を、小中学生の間に身に着けてもらうこと。ここにこだわり、これからもサービスを充実させていきたいと考えている。
 

-内藤 恵二郎氏 ご講演要旨-

教育の情報化ビジョンで示された授業類型として、「一斉学習」「個別学習」「協働学習」に分類されるが、昨年度の第47回勉強会で一斉学習に対する取り組みをお話ししてくださいましたが、今回は「協働学習」についてご講演して頂きました。
協働学習とは、子供達どうしが1つのキーワードを教え合い学びあう協働的な学びである。過程としては「発表や話し合い」「協働での意見整理」「協働制作」「学校の壁を越えた学習」を経るが、プロジェクターを使用したところまだ、アナログ的で模造紙等を使用して情報処理を優先することが多い。そこでプロジェクターを使用することによって期待されることと今後の課題も見えてきた。
導入事例として、東海大学がアクティブ・ラーニングおよびラーニング・コモンズを強化する一環として当社のインタラクティブ機能付プロジェクター(EB—1410WT)を一度に3台使用している。
インタラクティブプロジェクターの特徴としては、電子ペンが使える、そしてホワイトボードを内蔵することにより、マルチコンテンツの一覧、マルチページ対応、複数人での同時作業、成果物のデジタルファイル化、遠隔地との共有、双方での情報加工対応ができることである。そのようなことから大学での導入が広がりつつある。
今後、小・中学校の子供達にも、意見交換や発表などを簡単に行える環境を提供したいと考えている。
 


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