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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2013年04月18日開催 

第33回 DiTT勉強会のご報告-杉山竜太郎氏・ 関俊行氏-

2013年4月18日、山王健保会館2階会議室にて、第33回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。今回は杉山 竜太郎氏(株式会社LoiLo 取締役COO)と、関 俊行氏(株式会社小学館 児童・学習編集局 教育企画開発室 編集長)にご登壇頂きました。杉山 竜太郎氏には、「自分のことばで説明できる力を育成する次世代教育」というテーマで、関 俊行氏には「テレビドラゼミ~マルチプラットフォームで実現させるリビング学習~」というテーマでお話を頂きました。
以下は、発言要旨となります。


-杉山 竜太郎氏 ご講演要旨-


「自分のことばで説明できる力を育成する次世代教育」
自分の言葉で他者に分かりやすく伝える能力を育むためには、どのような教育が必要なのだろうか。これからの時代を生きる上で必要とされる21世紀型スキルの獲得は、思考力、表現力、判断力などを育成するための教育が必要となってくる。
自分の考えを整理し、自分の言葉で相手に分かりやすく伝えるために必要なツールとは何か。そこで私たちが開発したのがLoiloノートである。
Loiloノートは、タブレット端末で触って何かを作るということをコンセプトの主眼においている。付箋のようなカードを繋げるといった、簡単な操作でプレゼンツールを作成できる。それぞれのページに音声の録音ができる。“トンネルをつくる”では、それらのものを簡単に共有できる。
実際の教育現場でLoiloノートは使われている。英語の授業では、グループごとに友だちの紹介を英語でする映像制作に。幼稚園では、思い出を紹介する映像制作に。それぞれ構成を子どもたちが考えられており、見る人のことを考えて制作を行うので、必然的に分かりやすい表現とはなにか考えながら作ることになる。
操作の簡易性から、デバイスを触り合って、どっちのがいいかといった話し合い=コラボレーションが生まれている。三人ぐらいの子どもで一台を囲むといったコラボレーションに向いているツールだ。
教員たちの間でもLoiloノートは利用されている。導入前にあがった不安の声も、実際に使ってみた上でその重要性に気がつく方が多い。自らが動画などの教材を作成し、電子黒板を用いた授業も可能になる。子どもたちにとって、素早く効果的な教育ツールとしての使用が期待できる。
これからの教育において、動画を使ったものはもっと増えるべきである。動画編集を通して生まれるコラボレーションが、子どもたちのコミュニケーション能力、表現力を延ばすことに繋がるはずだ。Loiloノートが、これらにとって有用なツールとして貢献することを願ってやまない。より使いやすいカスタマイズをしていきたいと思っている。


-関 俊行氏 ご講演要旨-


「テレビドラゼミ~マルチプラットフォームで実現させるリビング学習~」
テレビドラゼミは、従来のドラゼミに映像授業が備わったサービスである。つまり、教材(紙)+通信添削+映像配信で成り立っている。
今年4月に小学館と浜学園、NTT西日本、NTTラーニングシステムズの4社の協業で実現し、サービス開始となった。教材として使うドラゼミは、顧客満足度調査(イード・アワード2012)の通信教育部門で最優秀賞を受賞しており、さらにその教材を使って浜学園の選抜された講師陣によるわかりやすい映像授業を提供している。
テレビドラゼミの映像は個別指導に近いもので、それを家庭で実現できるものとなっており、ドラゼミの個別担任制理念を引き継いでいる。 光ボックスにて、テレビにつなぐだけで映像配信サービスを受けられる、まさにスマートテレビによるリビング学習の実現をめざして、作られたサービスである。
・・・・実際に配信している算数(板書を中心とした授業)と国語(電子黒板での授業)を紹介・・・・
小学館としては、自社のソリューションやコンテンツを使って、DiTT会員企業の皆さまとデジタル教科書普及のために、今後も何らかの形で協業できればと思っている。 

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