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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2013年08月23日開催 

第37回 DiTT勉強会のご報告-松田 孝氏-

2013年8月23日、山王健保会館2階会議室にて、第37回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。今回は松田 孝氏(多摩市立東愛宕小学校 校長)にご登壇頂きました。松田 孝氏には、「ICT教育の推進に向けた行政のアプローチと学校現場からのアプローチ」というテーマで、お話を頂きました。
以下は、発言要旨となります。


-松田 孝氏 ご講演要旨-


「ICT教育の推進に向けた行政のアプローチと学校現場からのアプローチ」
2010年より、東京都教育委員会の主任指導主事として東京狛江市に派遣された。指導行政、人事行政の担当者として派遣されたが、その当時は学校教育の中にICTが導入されつつも全国的にみても未だ混沌としているといった状況であった。狛江市に派遣され教育行政の責任者として市議会で説明責任を求められたことから、ICT教育の推進に携わるようになった。
2009年のスクールニューディール政策、2010年の総務省によるフューチャースクール推進事業や文部科学省による学びのイノベーション事業、さらにAppleによるiPad発表を契機に、教育へのICT機器の導入施策は始まってはいたが、公立学校の現場において当時はほとんど他人事というのが実状であった。
そのような状況の中で私がICTの可能性を確信し、その推進に踏み出すきっかけとなったのが2012年8月19日に行われたアップルラーニングツアーで体験したAppleTVのミラーニングテクノロジーだった。これはいけると大きな刺激を受けたことを今でも鮮明に覚えている。ここから狛江市における本格的なICT推進事業が動き出した。
同年11月、市の教育施策展開のために行う研究奨励として、狛江第五小学校でICTを活用した授業の研究発表会を開催した多くの教員、市の職員、議員などへ向けて研究発表を通しICT活用の有効性をプレゼンして、本格的な予算化を進めていった。 そして2013年4月、都内で初めて市内の六つの全ての小学校に、合計266台のタブレット端末(iPad)を導入した。タブレット端末は各校41台、特別支援学級に10台ずつ配当した。さらに、教材制作用にMacBookProを1台、プロジェクター5台、wifiシステムを6組導入した。ICTの有効活用を図るために7月に開催した教員研修には、市の教員の1/3に当たる約80名が参加し、メディアにも取り上げられた。
 ICTの導入によって、授業はこれまでとは大きく変わる可能性を秘めたと考える。例えば15分かけて行っていたフラッシュカードを用いた授業も、アプリケーションを使えば、自宅や空き時間に子どもたちが学習する事ができ、空いた時間を恊働学習に充て、児童等のコミュニケーション力やプレゼンテーション力を育てることができる。現在校長を務める多摩市立東愛宕小学校で、6年生に動画編集をさせてみた。移動教室中に個々の教員が撮影した動画をクラウド上にアップしまとめ、それをタブレットにダウンロードして児童等にiMovieで編集させた。児童たちは作ったものを友だち同士見せ合いながら、お互いに意見交換するとともに給食時間に他学年へ作成した作品を見せて回った。
タブレット、アプリケーションの機能を徹底的に使いこなすことで、新しい授業論、新しい授業展開、新しい授業方法が可能になる。これは授業におけるパラダイムシフトではないかと思っている。このような考えのもとみなさんと次のステージに向かって歩んでいきたい。 

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