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2016年11月26日開催

DiTTシンポジウム「ICT 活用と授業づくり~新学習指導要領を見据えて~」


■日時:2016年11月26日(土曜)12:30~14:30 

■会場:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
      https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html

パネルディスカッション:
山口真弓 埼玉県さいたま市立七里小学校 教諭 研修主任
谷川航  東京都小平市立小平第七小学校 教諭
高瀬浩之 千葉県松戸市立第二中学校 教諭
西田光昭 千葉県柏市立柏第二小学校 校長
石沢朋  DiTT 参与、株式会社ジャストシステム GSM 事業部 商品企画部長
*敬称略



 KMD フォーラム午後の部(於:北館ホール)、「ICT 活用と授業づくり~新学習指導要領を見据えて~」と題して小中学校の先生方4 名をお招きし、ICT を活用した先進的な取り組みについて発表、後半は司会の石沢氏を交えたパネルディスカッションを行いました。
 山口教諭の埼玉県さいたま市立七里小学校では、「ICT による学習意欲の向上」「タブレット端末を活用したアクティブ・ラーニング」という2つの視点から、自分の思いや考えを豊かに伝え合う児童の育成を目指す取り組みをされており、ICT を活用することによって「児童は自分の考えを深め、それを他者に「伝える」ことができるようになったそうです。
 続いて、東京都小平市立小平第七小学校の谷川教諭は、国語科における学習者用デジタル教科書の活用についてお話いただき、教師は電子黒板を、児童は学習者用タブレット端末を利用することで、「個々の活動での試行錯誤、また他の人の意見の把握・比較を容易にする等、様々な効果がみられたそうです。
 千葉県松戸市立第二中学校の高瀬教諭は、数学科におけるタブレット端末活用についてお話いただき、「児童はコンピュータに何を任せられるかを十分理解しており、ツールを活用し、多くの人と協力しあいながら、課題解決する能力を身につけている。主体的、対話的、深い学びを実現するには、ICT の活用は必要不可欠である」と結論づけられました。
 千葉県柏市立柏第二小学校の西田校長のお話では、柏第二小学校では全ての教師がICT を日常的な道具として、抵抗なく活用できるよう、ICT 環境整備については段階的に進めてきたそうです。「まず大切なことは、教師が日常的な道具として抵抗なく使えるようになること。最終的な目標としては子どもたちが日常的な道具としてよりよく使えるようになること」である、そしてそれが無理なくICT の授業を進めることが出来る成功の鍵であると述べられました。
 モデレータの石沢氏を交えたパネルディスカッションでは、4人の先生の発表を受けて、一人一台の必要性や紙の教科書との連携、ICT を普段使いするための秘策など質問を問いかけ、ディスカッションの時間はあっという間に終了しました。
 次期指導要綱の改訂の目玉である「 アクティブ・ラーニング」(課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び、AL)について先生方が各教科毎にAL を取り入れるために授業をどう組み立てていくのかといったことをもう少し伺いたかったです。土曜日ということもあり、DiTT 会員以外にも学校関係者の参加が多く見られたシンポジウムとなりました。

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