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デジタル教科書の標準に関して国が定めるデジタル教科書標準化に関する項目とDiTTが定める標準についてご紹介します。

1.標準に関する体系

国が定める強制としての標準

団体等が定める推奨としての標準

企業等が定める個別の規格

2.国が定める標準の項目案

ネットワーク及びプラットフォーム

セキュリティ ・児童・生徒、教員、保護者が安全に利用できること
学校外等外部からのアクセス、ダウンロード ・必要に応じて学校外等外部からのアクセス、ダウンロードが行えること
認証、ログイン ・共通化、簡素化が図られるとともに、既存の認証システムと連携し適切な管理が行えること
名簿等 DB 管理
  • ・共通性、互換性及びユニバーサルデザイン性が確保されること
  • ・安全かつ適切に個人情報等が管理されること
メンテナンス ・設定、更新等を運用の実情に合わせて実施できること
デジタル教科書教材の配信 ・地域、学校等の実情を踏まえたものであるとともに、適切かつ効率的な配信がなされるものであること

コンテンツ

書き込み
(記述、マーキング、ハイライト、消去、保存等)
  • ・児童・生徒の発達、習熟を考慮したものであること
  • ・学習活動が適切に保存できること
  • ・継続した作業を児童・生徒が円滑に行えること
辞書、参考資料等外部との連携 ・辞書、参考資料等外部等との連携において十分な拡張性を有すること
文字 ・児童・生徒の発達、習熟を考慮したものであること
音声 ・教科の特性に応じた再生方法が選択できること
画像 ・本文等との対応を考慮したものであること
拡大 ・教科に応じて、リフロー型又はページレイアウト型の拡大が行えること
学習履歴 ・学習履歴の把握、分析が適切にできること
習熟度別・自学自習 ・児童・生徒の発達、習熟を考慮したものであること
DRM(デジタル著作権管理)
  • ・必要に応じて、複製等の制限が行えること
  • ・児童・生徒の著作物を適切に管理できるものであること
ファイルフォーマット ・世界的な規格を踏まえたものであること

デバイス

起動、終了 ・授業に沿って、速やかに起動、終了を行うことができること
ネットワーク接続
  • ・無線 and/or 有線により高速に接続、送受信ができること
  • ・他の十分な数のデバイスとともにネットワークを共有できること
縦置き、横置き表示 ・縦置き、横置き表示のいずれにも対応可能であること
画面サイズ,輝度等 児童・生徒の発達を考慮したものであること
動画、音声などの記録 ・児童・生徒が簡易に記録できること
筐体の大きさ
  • ・児童・生徒の発達、利用を考慮したものであること
  • ・教室及び自宅での使用を考慮したものであること
重量、耐性・堅牢性 ・児童・生徒の発達、利用を考慮したものであること
駆動時間
  • ・児童・生徒の利用環境に十分に則したものであること
  • ・一日の学習時間に合わせて、外部電源なしで稼働するものであること
操作性
  • ・児童・生徒が文字、図形等を円滑に記入することができること
  • ・児童・生徒がタッチ操作等を簡易に行うことができること
文字認識精度 ・児童・生徒の利用環境に十分に則したものであること
環境保全 ・環境に配慮した材料、製造工程で作られること
保守 ・保守、消耗品の部品交換が容易な構造であること

特別支援対応

高いアクセシビリティを有した教材であること ・インターフェースデザイン、機能(表示、音声等)、コンテンツ内容等が適切に配慮された設計であること

3.DiTT が定める標準

国が定める定性的な標準を具体化、定量化する。

会員企業等による実証を通じて、平成 25 年に策定する。

以上



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