2016年02月22日開催
DiTTシンポジウム「教育のグランドデザイン2045~成果発表会」
■日時:2016年2月22日(月)13:30~15:00
■会場:山王健保会議室
東京都港区赤坂2-5-6
http://www.its-kenpo.or.jp/fuzoku/kaigi/sannou.html
パネルディスカッション:
新井健一 株式会社ベネッセホールディングス ベネッセ教育総合研究所理事長
片岡靖 DiTT参与、日本教育情報化振興会
堀田龍也 東北大学大学院情報科学研究科教授
中村伊知哉 DiTT専務理事、慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授
石戸奈々子 DiTT事務局長、NPO法人CANVAS理事長
*敬称略
様々な法案を踏まえた上で、学校視察・公開・意見交換会を行ったという。関係団体へのヒアリングも含めて中間会議を今夏に、 今秋には会議全てを終えるつもりだという。とはいえ、著作権問題をはじめ非常に時間がかかる問題があるため、まずはやれそうな所から進め、世論にも理解を求めていこうとしている。日本の学力は決して他国に劣っていないので、良さを残しながら適応していきたいと語った。また、 デジタル教科書に関しては、ビューワーなどはコンテンツのみになりそうだという見解を示した。 そして、紙とデジタルを臨時で両方扱うとしても無償措置は財政的に困難であり今後はどちらかになるかもしれないという。今までは「何を学ぶか」だったが今後は「どのように学ぶか」が課題になり、教科書をデジタル化するかどうかで次の学習指導要領の改訂が変わってくるとした。
===プログラム==============================
<文科省検討会議の状況と改めての課題整理>
・教育情報化推進法案発表(中村伊知哉)
・法改正以外の検討事項について
条例改正に関して(片岡靖)
流通まわり(総務省PMO、電波利用など)に関して(中村伊知哉)
・その他課題(新井健一)
・上記3名のプレゼンについてコメント(堀田龍也)
<2045年に向けて未来の学びのあり方>
・アイデアソンの報告(石戸奈々子)
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堀田氏の講演に対し、他の登壇者から、「行政に頼るだけではなく、民間にも頼る方向も検討すべき」という意見が多く出た。
そして、DiTT事務局長 石戸から<こどもの部><大人の部><オンライン版>の計3回行われた、「2045年 未来の学びを考えるアイデアソン」の実施の報告をした。
この報告を踏まえ、2045年の学びの場について、登壇者の意見を求めていった。
・新井氏:イギリスのBettに参加した際にご覧になった各国の展示をご紹介し、マネジメントシステムの発達を、2020年までに審議を重ね、2030年までにかけて完成をするのではないだろうか。また、2040年には新たなイノベーションが起こるのではないだろうかと語った。
・堀田氏:2030・40年と、2回改訂されれば、教育環境・内容が変わっていくるのではないかと語った。
・片岡氏:教育機会の均等が変わり、ある一定以上の質を担保を試み、子供たちのニーズにあった機会が低コストで出来るようになると語った。
・中村氏:IOTやAIは子供達にとっては当たり前だが、学校はコミュニケーションの場として必要だ。そこで、IOT教育の先端を開発する場を作ることは重要だと提案した。