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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2015年10月15日開催 

第63回 DiTT勉強会のご報告-李多喜氏・工藤敏幸氏-

2015年10月15日、山王健保会館2階会議室にて、第63回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催致しました。今回は工藤敏幸氏(株式会社Z会ラーニング・テクノロジ代表取締役)と、李多喜氏(株式会社Classting 日本マーケティングマネージャー)にご登壇頂きました。工藤敏幸氏には、「Z会ラーニング・テクノロジのご紹介と教育ICTの取り組みについて」というテーマで、李多喜氏には「新しい教育を考えるグローバル教育プラットフォーム、Classting」というテーマでお話し頂きました。  
以下は、発言要旨となります。

-李 多喜氏 ご講演要旨-

「Classting」のサービス内容を中心に、会社設立の経緯や日本での展開、今後の事業についてお話を伺った。
「Classting」は韓国最大の教育SNSサービスで、2015年より日本での展開をスタートさせました。韓国の9割以上の小学校で「Classting」が利用されており、中国、台湾、アメリカなどグローバルな展開を見せている。
 サービスの特徴は「安全で便利なコミュニケーション手段をつくる」「学習資料の共有」「迅速、正確な連絡機能」の大きく3つ。教師が生徒の勉強や生活の様子を確認、生徒間でコミュニケーションを取る手段、保護者が子どもの学校での様子を知る手段としても活用されています。教材共有ではファイルやURLを共有できるようになっており、生徒たちは自分のペースに合わせて学習を進めることができる。教師にとっては授業で教えきれない部分をSNS上アップロードし、討論や実験を中心とした授業を行うことも可能になった。授業の持ちものや緊急時の連絡も「Classting」を通じて行うことができる。小学校低学年では先生からの情報も正確に伝わらないこともあるが、保護者にも同じ情報を発信することで確実に伝えることができる。
 現代のこどもたちはデジタルネイティブ世代と呼ばれ。パソコンやスマートフォンも容易に使いこなすことができるが、教師にとっては新しい教育サービスにジェネレーションギャップを感じてしまうことも多い。生徒、教師の両方のニーズを満たした教育サービスに向けて力をいれていきたいとお話を伺った。今後はラーニングコンテンツの制作にも力を入れ、ユーザーの学習情報に基づいてコンテンツを提供することを目指す。
 

-工藤 敏幸氏 ご講演要旨-

株式会社Z会ラーニング・テクノロジは教育に関してのICTシステムの開発・サービスの提供・運営・運用を行う会社として、2015年5月に株式会社Z会と株式会社デジタル・ナレッジの合弁会社として設立された。
今回は会社のご紹介とICT教育市場に対し、システム会社としてどのように取り組んで行く予定なのかをご紹介頂いた。会社のコンセプトは新時代の教育をハイレベル・ハイクオリティに提供していくことを掲げており、新しい教育サービス・システムを通して新たな教育を切り開くことを目的としている。設立の経緯として、株式会社Z会のハイレベルな学生を育成することを目標にした個人向けの通信教育事業と株式会社デジタル・ナレッジのeラーニングのシステムの開発・提供、近年で言うとタブレットのアプリケーションやスマートフォンのサービスを展開しているという親会社のご説明頂いた上、今後の教育の進化を見据えた際に教育とテクノロジが融合した形で新たな教育を創造する目的として、両社の合意のもと作り出されたのが株式会社Z会ラーニング・テクノロジであると述べられた。主な趣旨は文教市場の環境を良くしたいということから、1.学習支援2. 授業支援3. 学校支援4. 教育委員会支援の4項目をもとに学校法人向け教育サービスシステム・学校法人向けデジタル教材・学内教育ICT活用の調査・研究・開発に取り組んでいると事業領域として述べられた。実績として株式会社Z会との共同により、映像テキスト、学習計画機能、添削指導者のコミュニケーション環境、学習利益・状況を見られるシステムを打ち出したタブレット学習の導入、学習の統合アプリの開発を挙げられ、中でも特徴的なものとしてデジタルを使うことによりレスポンス良く学習指導を実現する添削投稿・結果閲覧機能を取り上げてご紹介された。また株式会社デジタル・ナレッジとの共同として、読書交流を通じ読解力・読書力・表現力・コミュニケーション力・考える力の向上を目的とした読書交流支援システムも事例としてご紹介された。最後に活動計画として、学校専用タブレット学習サービスの企画・開発を他者との共同提案のもと取り組んでおり、今後リリース展開していくということを述べられた。
 


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