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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2014年12月17日開催 

第53回 DiTT勉強会のご報告-寺内亨氏・守屋文彦氏・佐藤見竜氏-

2014年12月17日、山王健保会館2階会議室にて、第53回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。今回は寺内 亨氏(株式会社東芝 パーソナルソリューション事業部 商品企画担当 参事)、守屋 文彦氏(東芝情報機器株式会社 開発営業第二統括部 部長)と、佐藤 見竜氏(株式会社Ednity 代表取締役)にご登壇頂きました。寺内 亨氏と守屋 文彦氏には、「東芝から考える教育ICTについて—手書き技術の活用-」というテーマで、佐藤 見竜氏には「ICTを適切に活用した学校生活の新たなスタンダードとは」というテーマでお話を頂きました。  
以下は、発言要旨となります。

-寺内 亨氏・守屋 文彦氏 ご講演要旨-

東芝は、ICTを活用して社会の仕組みをスマート化するスマートコミュニティの実現をめざしており、学校においてもスマートスクールの実現をめざしている。
その実現のために、従来の授業スタイルを継承した、シンプルで導入しやすいICTソリューションを提案している。PCやタブレットなどのICT機器に加え、例えば無線LANがない環境でも紙の資料を手渡しする様な感覚で、簡単にどこでも高速データ転送ができる近距離無線アダプタや、簡単に協働学習を実現する24型のAndroid内蔵タッチディスプレイなどもその一例である。
次に、東芝の技術を取り入れた手書き機能を強化したタブレットをご紹介したい。
なぜ手書きなのか?というと、手書きをすることで脳を刺激し、学ぶ・創造するには有効な手段だということが各種研究結果として報告されているからである。 手書きタブレットを開発するにあたり、「書き心地」「シンプル」「デジタルならではの付加価値」の3つのポイントにこだわった。
その中でも「書き心地」に関しては、(株)ワコムと協業し業界初の「アクティブ静電結合方式」を搭載することで、ひずみのないまっすぐな線が引け、細かな小さな文字が書け、高度な筆圧検知能力により豊かな表現力を実現している。また、手を画面についても誤動作しないパームリジェクションや、紙とペンに近い抵抗感、細いペン先をもった専用デジタルペンにより、これまでにない書き心地を実現できた。
また、創造性や生産性をサポートするために「TruNote」「TruCapture」「TruRecorder」の3つのアプリを搭載している。
 

-佐藤 見竜氏 ご講演要旨-

タブレット端末や様々なアプリケーションなど、学校現場でICTを活用する動きが高まっている。
ICTとはInformation & Communication Technologyだが、現在弊社が取り組んでいることは、ICTの根幹部分、情報共有やコミュニケーションに関わることである。
スマートフォンやタブレット端末の普及により、私生活ではFacebookやTwitterなどのSNS、LINEのようなメッセージングアプリ、仕事ではグループウェアや社内チャットツールなど、コミュニケーション手段が移り変わり、多様化している。しかし、なぜか学校の中ではこれまで大きな変化が起きてきていなかった。
このような新しいツールをただ活用すれば良いというわけではないが、これまでの課題の解決や学校の在り方を変えていくために、数多くの現場の先生方や教育関係者の方々が奮起している。今回の勉強会では、学校がどのようにICTを適切に活用し、学校のビジョンを実現していけるのかを、以下の順に従って私自身の考えを共有させて頂きたい。
1. 起業の経緯と課題意識(なぜ創業したか、どのような社会を実現したいのか)
2. 目的と課題の明確化(現在学校が直面している課題、学校のビジョンやポリシー策定)
3. 適切なツール選定(ハードウェアやソフトウェアの選定基準)
4. 事例紹介と運用上の課題(ednityを活用した学校の変化、今後の課題)
5. 学校生活の未来(今後学校がどういう存在であるべきか、社会とどのように関わっていくべきか)
 


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