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勉強会デジタル教科書教材協議会(DiTT)では、有識者による勉強会を毎月開催しています。開催内容を一部ご紹介します。

2010年09月16日開催 

第2回 DiTT勉強会のご報告-豊田充崇氏・安藤英作氏

2010年9月16日、慶応義塾大学三田キャンパス北館ホールにて、第2回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。第2回目は、豊田充崇氏(和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター准教授)・安藤英作氏(総務省 情報流通行政局情報流通振興課長)にご登壇頂きました。


 
▲会場内の様子(左) 豊田氏の講演のひとコマ(右)

100名を超える幹事・会員企業の方にお越し頂き、豊田充崇氏には「教育現場のニーズに対応したモバイル端末活用授業の設計と実践ーまずは従来型授業の支援から」、安藤英作氏には「書籍のデジタル化。フューチャースクールその他」についてお話頂きました。

-豊田充崇氏 ご講演要旨-
2005年に行ったPDF版教科書を使用した中学英語科の授業では、デジタル教科書による教育効果についてあまり良い結果は得られなかった。しかし、授業後に行った生徒へのアンケートではデジタル教科書の使用感は概ね良好という結果が出た。紙とデジタルの組み合わせが大事である。
また、2007年度総務省「児童見守り事業」や2009年度のユビキタス特区事業の一環で行った「和歌山市子ども元気UP作戦」等では子どもの”情報活用能力”に驚いた。またデジタル教材を用いることで親子間の共同学習が促進させるなどの結果を得られた。
これらの事例からモバイル端末はそれによって授業を変えるのではなく、従来の授業が抱える課題を改善するための支援ツールという位置づけとすべきだと考えている。

-安藤英作氏 ご講演要旨-
書籍の電子化が各国で進行している。2014年には日本・アメリカ・韓国の電子書籍市場は紙の書籍市場の5%~10%くらいになっていくことが予想されている。。
総務省が行っているフューチャースクール推進事業では教室におけるICT環境、無線LAN(インフラ)、家庭との連携関係に加えて協働教育プラットフォームの構築を焦点に据えている。協働教育とは子どもたちが教えあうという意味であり、幅広く様々なことに取り組んでいく。さらに、これからは地域との連携、校務処理、デジタル教科書も事業の内容に含んでいく。
教育用のコンテンツに関しては現場で作られたコンテンツを相互にやり取りしていくような仕組みづくりを後押ししていきたいと考えている。


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