2010年10月21日開催
第3回 DiTT勉強会のご報告-田村拓氏・齋藤晴加氏-
2010年10月21日、慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールにて、第3回デジタル教科書教材協議会勉強会を開催いたしました。第3回目は、田村拓氏(株式会社CSK ITソリューション社 執行役員)・齋藤晴加氏(文部科学省生涯学習政策局 参事官)にご登壇頂きました。
100名を超える幹事・会員企業の方にお越し頂き、田村拓氏には「協働学習とデジタル教科書教材の未来について」、齋藤晴加氏には「学校教育の情報化について」についてお話頂きました。以下は、発言要旨となります。
-田村拓氏 ご講演要旨-
転換期を迎えている教育現場で、協働学習というスタイルが広がり始めている。協働学習とは、児童生徒が教えあい、学びあう学習で、教員の役目はファシリテータである。
「one to one 教育実践プロジェクト」を2011年3月までかけて行う中で、協働学習の効果測定、学習指導要領との関連付け、授業方法の改革や教員育成の過程、教員のサポート等の課題の解決を目標とし、学校現場への協働学習の普及を目指す。
-齋藤晴加氏 ご講演要旨-
学校に導入されている児童用コンピュータは、台数の伸びを示しているが、依然としてイギリスやアメリカ等の先進国と比べても足りていない現状がある。また、地域格差の解消も課題となっている。
学校教育の情報化に関する懇談会で、教育の情報化ビジョン(骨子)を肉付けすることにより、年度内に「教育の情報化ビジョン」を策定していく。ICTを活用して学びをイノベートしていくことで、個別学習と協働学習等の効果的な導入を進め、子どもたちに21世紀を生き抜く力をつけてもらいたい。