体験と言語活動から考える実践的な情報活用力の育成~子ども記者、フリペで発信「じょうえつ.net」の活動を通して~
都道府県 | 新潟県 | ||
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学校名 | 上越教育大学付属小学校 | ||
先生氏名 | 水谷徹平 | ||
教科 | 総合学習 | ||
学年 | 小学3年 |
授業の目的
ファインダーを通してみることで、より主体的に人、もの、こととかかわり、感
性や思考力をはたらかせるとともに、写真やフリーペーパーを通して、人や世の中
と双方向でかかわり、地域の良さを実感する。
実施時期
実施時期 平成24年度(通年)
活用したICT技術
インターネット/Webサイト 、 デジタルカメラ
授業活動の概要
1.対 象 3年生児童(38名)
2.ICT使用の局面
1班4人で取材チームを編成し、1班1台のデジタル一眼レフカメラを手に市内
の朝市や各地へ出かける。心が動いたものを取材手帳に挟んである A5判の取材カー
ドに記述し、撮影した写真を教室のプリンタで取材カードに印刷する。班で行動す
ることで、機器の使用方法や活動に向き合えない子へ声を掛けたり、自分の興味と
は違うものにも出合ったりしている。インタビュー場面では、メモと併用して一眼
レフカメラの動画機能を使ったり、ボイスレコーダーを用いたりしている。取材を
基に、1カ月に1枚フリーペーパーを書く。記事の多くは、お店の人から聞いた情
報やお客さんからの感想、自分で感じたり気づいたりしたことである。対象の正確
な名前や旬がいつなのかなど、本やウェブで事後調査も行っている。
お出かけ取材では、観光パンフレットや旅行雑誌、行ったことのある子の体験談
に加え、ウェブを活用して事前調査を行っている。イベント情報や利用料金だけで
なく、アナログ、デジタル双方の地図や時刻表で行先までのアクセス方法を調べ、
電車やバスといった交通手段や出発時刻などの予定を決めて取材に赴く。
期待できる効果/ICT活用のねらい
デジタルとアナログ双方で情報活用・情報発信の必然がある活動を仕組み、体験
を通して自然に情報活用の実践力が高まった。
評価/振り返り
・朝市のおじさんに渡すフリーペーパーをかくときに、読んだ人がどんな気持ちに
なるかを考えるようになった。
・トップ記事の本文を読みたくなるように、記事の内容全部を言わずに、想像させ
るような見出しや興味を引くような写真をのせるようになった。
・地域紙「新潟 komachi」の記事をつくるときに、取材した朝市のパン屋さんの評
判が落ちたり、読んだ人が嘘だと思ったりすることがないように、記事の内容を
確かめようとするようになった。