今の自分を話します
都道府県 | 宮崎県 | ||
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学校名 | 宮崎市立国富小学校 | ||
先生氏名 | 水野宗市 | ||
教科 | 国語 | ||
学年 | 小学4年 |
活用したICT技術
授業活動の概要
まず,導入段階において,教科書をもとにして本単元の大まかな
内容をつかみ,その手順(取材→選択→組み立て→練習→スピーチ
会)を理解して,学習の見通しを持たせる。また,1学期の学習に
おける発表の様子を振り返り,現状の内容面・技術面(声の大きさ,
速さ等)についての修正点を課題としてあげ,本単元の学習の意義
を明確にする。
展開段階においては,現状の自分を振り返るとともに,身近な人
(友達,家族)への取材活動も取り入れながら,自分の変化につい
てしっかりととらえさせたい。その際,取材をするための時間を家
庭学習とも関連しながら確保することにより,考える力を十分にと
りたい。その後,取材内容から,自分の伝えたいことを明確にし,
話の組み立てメモを作成する。組み立てメモについては,「はじめ→
中→終わり」を意識させ,簡単な言葉(○○になった自分,変化の様
子を表す出来事,今後の目標)で表し話の筋をしっかりと立てさせ
る。組み立てメモをもとにして,スピーチ原稿を仕上げ,練習を行
う。練習を行う際には,できるだけ原稿に頼らず話ができるように
指導する。また,原稿と全く同じでなくてもよいことや話す相手を
見ながら話す事を意識して行うように助言する。教師の方で原稿を
確認しながら,スピーチの内容や量に対して児童の実態に応じて無
理のないように助言する。
終末段階では,児童が十分に相手のスピーチを確認できるように,
デジタルカメラの録画記録機能を活用する。事前準備として,前時
練習した各グループのスピーチを録画し,パソコン上で各自が視聴
できるようにする。パソコンで視聴することで,何度も繰り返し見
ることができ,お互いのスピーチの良さや修正点を確認できる。視
聴に際しては,ワークシートを準備し,評価の観点を7つのポイン
ト(内容面→違い・これからについて,態度面→視線・速さ・間の
取り方・声・強弱)で「◎・○・△」で行うようにした。また,相
手に対する修正点を書き込める児童は「こうするともっとよくなる」
ということを自由記述で書き込めるようにした。評価においては,
児童の実態に応じて「最低でも一人」という枠をもうけて実施する。
最後に,お互いが書き込んだワークシートを本人に渡し,「修正点」
を見て再度練習を行うこととする。期待できる効果/ICT活用のねらい
スピーチ原稿が仕上がり,ある程度内容を覚えた段階で,各自の スピーチを確認して,修正する点(内容面・・・「はじめ」「中」「お わり」になっているか,態度面・・・口の開け方,視線の向き,大 きな声,速さ等)を明確にする目的で,デジタルカメラでの撮影を |
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行った。 撮影する際には,次の点を気をつけるように指導した。 ○ できるだけ顔を大きくとること ○ カメラを固定して撮影すること ○ スイッチを押して数秒待って話し始めること 撮影を終えた後,教師側で撮影した動画をパソコン室サーバー機 に班ごとに振り分け,各班ごとに各自の動画スピーチがみられるよ うにセットした。(準備の時間は約15分程度,デジタルカメラの動 画は,パソコン上ですぐに使える形式で保存され活用しやすい) 見直しについては,各班ごとにずらしながらみる順番を決めてみ ていった。繰り返し何度もみることができるので,評価項目に沿っ て,繰り返しスピーチをみて判断していた。操作等についても特に 問題なく,学習を進めていった。 音声が重なってしまい,やや聞きづらい面があったようで,パソ コンのスピーカーに耳を近づける場面もあった。一人につきだいた い5回程度見ていた。スピーチは,一人1分から1分30秒程度で あったので,25分程度の時間を確保してあったので,ほとんどの 児童が班の人(3名)を見て判断することができた。 最後に,自分のスピーチを見る時間もとった。それにより,普段 注意されている内容で自分ではわかりづらかった部分も納得できた ようであった。 |
評価/振り返り
○ パソコンで繰り返し何度もスピーチを見ることができ,自分な
りの評価をすることができた。
○ 自分の発表を見ることができ,普段自分では分からなかった「口
の開け方」や「視線」など客観的に判断することができた。
○ 文章表現をそろえたことで,自分なりの工夫も取り入れながら
発表原稿を仕上げることができた。
○ 具体的な視点で,全員の児童が各自なりに相手のスピーチを評
価することができた。
○ デジタルカメラで撮影することで,練習にもなり,人前で話せ
ることにつながった。
○ 聞き取る力の育成を目指すことができた。