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指導先生 学校の授業にてICTを活用し、21世紀型スキルを育むような 先駆的授業をされている先生方の事例をご紹介します。

タブレット PC で実験の様子を録画しよう!

都道府県 広島県
学校名 竹原市立中通小学校
先生氏名 有松浩司
教科 理科
学年 小学6年

活用したICT技術

インターネット/Webサイト 、 タブレットPC 、 電子黒板 、 音響機器/映像機器 、 タブレットPC用アプリ

授業活動の概要

1 学年・教科 第6学年 理科

2 単 元 名 ものの燃え方

3 授業の概要

① 空き缶の中に割り箸を入れて燃やすとき,缶のどこに穴を開けると一番よく燃えるか予想する。(缶の上,缶の真ん中,缶の下)

② 外に出て,割り箸の燃焼実験を行う。その際,グループの中で1名記録係を決めて,タブレットPCで実験の様子を録画する。実験後の缶の中の様子も,静止画として記録する。

※ 記録した動画や静止画は,オンラインストレージサービス(Dropbox)を利用し,保存する。

③ 教室に帰ってから,映像をもとに実験結果を記録し,考察する。

④ 実験結果及び考察したことを交流する。必要に応じて,自分たちの実験の映像を提示して発表したり,個々のタブレットPCで他の班の実験の映像を視聴したりする。

期待できる効果/ICT活用のねらい

平成23年度の学習指導要領改訂に伴い,理科の授業では,これまで以上に実験・観察後の考察が重視されるようになった。思考力・判断力・表現力等の育成の観点から,実験の様子を図や言葉で表現したり,実験や観察から分かることを話し合ったりする活動の充実が求められている。しかし教材によっては,実験を行いながら同時に記録することが難しい内容もある。また,グループごとに実験を行うため,他の班の結果と比較し,共通点や相違点を話し合うことも通常の場合困難である。

 その点,本実践のように,タブレットPCを活用して実験の様子を記録すれば,実験後も何度も映像を通してその様子を分析させることができる。またオンラインストレージサービスを利用することで,他の班の実験の様子も視聴することができ,お互いに結果を比較したり関連付けたりすることもできる。さらにデータとして保存しておけば,その後いつでも映像を通して学習内容を振り返ることができ,基礎的・基本的な知識を確実に習得させることもできる。

評価/振り返り

授業実施後に行ったアンケートでは,100%の児童が,実験の様子を録画し視聴することが,結果をまとめたり考察を行ったりする際に役立ったと回答した。また,単元末のテストも,平均点が90点以上を超えるなど,児童の理解度を深めるのにも役立ったことが伺えた。

 実験の様子を静止画や動画に記録することは,以後のどの単元でも継続して実施している。事前の教師の準備もほとんど必要ないため,教師の負担も軽い。手軽でかつ効果的なタブレットPCの活用法であるといえる。

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