タブレットパソコンを活用したデジタルワークシートの実践
都道府県 | 広島県 | ||
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学校名 | 広島市立藤の木小学校 | ||
先生氏名 | 小島史子 | ||
教科 | 国語 | ||
学年 | 小学5年 |
活用したICT技術
タブレットPC 、 電子黒板 、 タブレットPC用アプリ
授業活動の概要
第5学年 国語「新聞記事を読み比べよう」(東京書籍)、新聞記事を読み比べる学習での活用実践。
対象児童の人数は、30名。
活用場面は、2つの会社の新聞記事を読み比べて、見出しやリード、写真の違いから書き手の意図を読み解く学習活動。タブレットパソコンに配布したデジタルワークシートの操作を、書き手の意図を読み解く手立てとした。
デジタルワークシートは、エクセルで作成。新聞記事の見出し、リード、本文、写真を別々にファイル上に貼りつけ、それらをペンで操作して、正しいと思われる組み合わせを作り、その組み合わせの理由から書き手の意図を考えた。期待できる効果/ICT活用のねらい
文章の読み取りが苦手な児童にとって、すべての記事の内容を読み取って書き手の意図を考えることは難しい。しかし、記事を別々にし、読み取る部分を限定することで、1つ1つの記事を十分に読み取ることができ、読み取ったことを元に書き手の意図を考えるという、ステップを確実に踏んで活動できると考えた。
また,デジタル化された各記事の組み合わせを考えることで、記事の中に繰り返し出てくる言葉や、写真と関連のある文章や表現に注目しやすくなると考えた。評価/振り返り
デジタルワークシートを活用したことで、期待通り、どの児童も記事の組み合わせを考えることができた。組み合わせた理由についても、何度も出てくる言葉や、写真につながる表現の記事などに注目し、考えることができた。さらに、意図にまで迫った理由を考えた児童もおり、ねらいをほぼ達成することができた。
数人,記事の組み合わせはできても、書き手の意図を考えることが十分にできていない児童がいた。このような児童には、記事の読み取りから意図を考えるまでに、スモールステップの発問が必要だったと考える。
デジタルワークシートの活用は、児童の思考の支援となるが、十分な支援を行うためには、教師による発問も合わせて重要であると思った。