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指導先生 学校の授業にてICTを活用し、21世紀型スキルを育むような 先駆的授業をされている先生方の事例をご紹介します。

iPadアプリ「ClipCM」の活用

都道府県 茨城県
学校名 古河市立古河第五小学校
先生氏名 平井聡一郎
教科 特別活動
学年 小学5年

活用したICT技術

タブレットPC 、 プロジェクター 、 タブレットPC用アプリ

授業活動の概要

第5学年の特別活動において、児童相互の理解を深め、良好な人間関係形成のために用いた。第5学年は在籍29名である。授業では、二人組のペアになり、互いに相手の良さを見つけ、相手をPRする4コマの静止画を用いたCMを作成した。第1段階として、絵コンテを作成し、対象者の良さ、特徴を表す画像は何が良いかを検討する。4コマの画像が決定されると、ナレーション原稿を考える。次に第2段階では、場面設定し、カメラ機能で必要な画像を4コマ撮影する。そして第3段階で初めて、CilpCMを用いて、CMづくりをする。画像を取り込み、必要なテキストデータを入力する。そして、様々な効果を挿入した後、ペアで相互に見て、修正を加えていく。最後は全体での発表会となり、相互評価をしていく。発表会では、AppleTVを用いてプロジェクターに投影することで、テンポ良く発表することができた。

期待できる効果/ICT活用のねらい

ClipCMは4コマの画像による表現ツールのため、相手の良さを端的に表すものを、4つ選ぶ作業が情報の厳選となる。情報の整理の場面である。また、CMに挿入するテキストデータも、相手に伝えるということを意識し、短いコメント、キャッチフレーズにしていく作業となる。効果音、表現効果もできあがった作品の検討を重ねる中で、容易に修正ができる。このため、このClipCMによる作品制作は、目的意識をもって、情報の収集、加工、発信という情報処理の過程の理解につながる学習となっている。

iPadを導入したばかり本校にとって、iPadの導入の教材としても効果的であった。このアプリは、第6学年の社会においても、歴史上の人物のCMづくり、卒業式での自分の夢のプレゼンに用いた。今後、学校のCM、委員会でのPR(様々なお願いCM)など多様な活用の可能性があると思われる。

評価/振り返り

昨年度iPadを導入した本校では、iPadの導入教材としても効果的であった。この学習後、テキスト入力、カメラ撮影、画像処理など、今後の活用に必要なスキルを全員が身につけることができた。また、いきなり機器に触れるのではなく、絵コンテを描かせる過程を入れたことで、マルチメディア作品の制作の過程を理解し、基本的なスキルが習得できた。

 授業参観の公開授業で発表会を行ったところ、保護者の反応もよく、ICT教育への関心、理解が高まった。

その他の関連情報

iPadアプリClipCMは、電通の社員の開発したCM制作過程をモデルにした表現ツールである。4コマの絵コンテをもとに、目的に応じた表現活動が容易にできる。

http://www.sis-web.jp/clipcm/

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