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指導先生 学校の授業にてICTを活用し、21世紀型スキルを育むような 先駆的授業をされている先生方の事例をご紹介します。

電子黒板を核にしたICT機器を活用した授業スタイルの段階的な構築

都道府県 茨城県
学校名 古河市立古河第五小学校
先生氏名 平井聡一郎
教科 国語 、 算数/数学 、 理科 、 社会/生活 、 英語 、 技術 、 図画工作 、 家庭科 、 音楽 、 保健体育 、 道徳 、 総合学習
学年 小学校

活用したICT技術

タブレットPC 、 デジタルカメラ 、 電子黒板

授業活動の概要

 現在,本校の授業では,電子黒板がICT機器の活用の核となっている。電子黒板でデジタル教科書,ノートやiPadの画像を映し出すことや,映された画像をもとにした児童のプレゼン,出された考えの比較検討を,学年毎に段階的に実施している。

 1,2年生は,iPadへのタッチペンでの入力より,ノートに鉛筆で書く作業を重視している。そこで,電子黒板を使った児童の考えの比較検討の場面では,書画カメラか,EyeFiカードを使ったデジタルカメラで撮影した児童のノート,ワークシートを電子黒板に投影している。

3年生以上は,書画カメラとiPadを併用して活用している。まだまだ,書画カメラでノートや,ワークシートを投影することが多いが,徐々にiPadを使う場面が増えている。

期待できる効果/ICT活用のねらい

本校におけるICT機器の活用のねらいは,児童主体の授業の創造にある。黒板中心の知識伝達,教授型の授業からの転換のきっかけとして,ICT機器の活用を考えている。これは,本校の研究課題である,「論理的な思考力と表現力の育成」に直結する取り組みと考えている。

 本校では,電子黒板をICT活用の核にしているが,それは,児童自身の考えを電子黒板で表現させるため,授業者は考えを持たせる活動,つまり思考の場面を設定しなくてはならないことに気づかせることにねらいがある。そして,児童が主体的に考えさせるには,どんな課題の提示が必要か?どんな場の設定が必要か?といった課題意識を教師一人一人がもち,授業改革に自然に取り組んでもらいたいと考えている。

評価/振り返り

ICT機器の活用の最大のメリットは,書画カメラやiPadを用いることで,児童の活動の場面が増えたことにある。また,授業全体が児童自身による表現活動を意識して取り入れた授業へと質的に変化してきた。つまり,知らず知らずのうちに児童主体の授業に転換したと考えられる。まさにねらいであった授業改革といえる状況が,現在進行しているところである。

これらの授業の質的転換では,児童の思考活動の時間増加が各学年で見られている。そして,その表現方法も多様になってきた。特に発表の聴き方に向上が見られてきた。他の児童の発表後に,質問やその発表の評価につながる意見を述べる児童が出てきたことは,思考活動の深まりを感じる。まだまだ,論理的な思考力と言える段階ではないが,この取り組みの継続は,児童の思考力・表現力の向上,教員の指導力の向上に効果があると考えている。

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