里山のことを調べて、伝えて、考えよう!
都道府県 | 石川県 | ||
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学校名 | 金沢市立緑小学校 | ||
先生氏名 | 海道朋美 | ||
教科 | 国語 | ||
学年 | 小学3年 |
活用したICT技術
授業活動の概要
学 年 第3学年(33名) 7月実践
単元名 里山のことを調べて、伝えて、考えよう!
教材名 「本を使ってしらべよう」「里山は、未来の風景」(光村図書3年上)
目 標 ・目的に応じ、本や図鑑や事典などを利用して調べることができる。
・調べたことを発表し合い、里山と未来について考えることができる。
学習の流れ *朱書きはタブレット端末を活用
(1)学習への興味関心を高め、単元を通した学習課題をつかむ
・今森さんの写真を拡大提示して、教材文への興味関心を高める。
・「里山は、未来の風景」を読み、自分の感想を伝え合う。
<里山のことを調べて、伝えて、考えよう!>
(2)テーマを決めて調べる
・雑木林、昆虫、棚田、川の生き物などのテーマ別小グループ活動とする。
・図書館の本や図鑑や事典などを使って調べる。
・目次や索引などを利用して調べる方法を知る。
・必要な事柄や写真を見つけて記録しておく。
プレゼンで使えそうな写真を撮影しておく。(グループに1台のタブレット端末活用)
(3)伝えたいことをまとめ、発表の準備をする
・伝えたいことにぴったりの写真を3枚選ぶ。
・3つの写真を「中」の事例として、「初め・中・終わり」の文章を書く。
・写真と言葉を対応させながら発表練習を行う。
(4)調べたことを伝え合い、里山と未来について考える
・各テーマについて写真を拡大提示しながらプレゼンテーションを行う。
・里山と未来について、自分なりの考えをまとめて話し合う。
・今森さんへのお手紙を書く。
期待できる効果/ICT活用のねらい
【タブレット端末活用のねらい】
〜映像の撮影・選択・提示などプレゼンテーションに至る協働的な学びを支える〜
写真家の今森光彦氏が伝える里山の魅力について、子ども達は各テーマ毎に調べてプレゼンテーションを行う。本を活用して調べる学習だが、伝える場面では写真が伝える力は大きい。図鑑などの写真をタブレット端末で撮影し、大型モニターで提示して伝える。仲間との応答に合わせて必要な箇所をさらに拡大・焦点化して提示できる。また伝える準備段階においても、写真の選択や言葉の吟味、写真と言葉を対応させるリハーサルなどで、タブレット端末が情報のプラットホームとなって仲間との協働的な学び支える役割を果たす。
評価/振り返り
○映像(写真)の伝える力が生きる
今森光彦氏の写真は自然の美しさを子どもの心にストレートに届ける。子ども達のプレゼンに写真を用いたことは、里山の魅力を伝える大きな力となり、その未来について考えることができた。○タブレット端末が協働的な学びを支える
少人数での協働的な学び合いにおいて、タブレット端末は大きな役割を果たす。子ども達は、タブレット端末の画面を覗きながら写真を選択し、言葉を考え、それらを対応させて発表練習をする。タブレット端末は、伝える情報の共有基地となり、伝えたいことを確認しながらのプレゼンづくりを支えていた。3年生の子ども達にとって、タブレット端末を操作してプレゼンすること自体が自尊心をくすぐるタネの1つとなっていたように感じられた。【今森光彦さんへのお手紙】より
・「里山は、未来の風景」を読んだ瞬間、「あっ!この話いい!」と思いました。 そしてもう1つ「里山に行ってみたい。」そう思いました。ぼくも将来写真家にな りたいです。(ひろゆき)
・わたしは今森さんの願いに賛成です。わけは、雑木林にはたくさんの不思議があ るし、田んぼにはおいしいお米があって、川の魚など自然が豊かで残さないと損 するから、私は今森さんの考えに賛成です。(かの)
・ぼくは今森光彦さんの写真が好きです。虫も魚も雑木林もある里山は自然の博物 館みたいです。棚田のお米を食べてみたいです。また(写真を)見ていろいろな 発見をさがしたいと思いました。(しょうじん)
・ぼくは今森さんと一緒(の気持ち)で里山を残したいです。わけは、行ってみた くなったからです。里山は、雑木林や田んぼや水辺などいろいろなところがあっ ていいなと思いました。(ゆいと)
・わたしも川遊びをやってみたいです。植物もたくさんの種類があって、トンボも いろいろな種類がいてきれいでした。わたしも里山に行ってみたいです。(ゆうま)