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2018年07月23日

【報告】第1回AI WG公開ラウンドテーブル

活動報告
重要なお知らせ




第1回AI×教育 公開ワーキンググループ
日時: 7月23日(月)10:00~11:30
会場: 赤坂シュビア シーブルー

<出席メンバー> *敬称略
礒津政明        ソニー・グローバルエデュケーション代表取締役社長
遠藤太一郎     株式会社エクサウィザーズ 執行役員
小宮山利恵子 リクルート次世代教育研究院 院長
神野元基        株式会社COMPASS代表
高村大也        産業技術総合研究所 人工知能研究センター 知識情報研究チーム長
辻村直也        ウェブリオ株式会社代表
山田未知之     株式会社私塾界 代表取締役
松田恵示        東京学芸大学 副学長
毛利靖           つくば市立みどりの学園義務教育学校 校長
横尾俊彦        佐賀県多久市 市長、全国ICT教育首長協議会 会長
任宜              DeNA China CEO
中村伊知哉     DiTT専務理事、慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授
石戸奈々子     超教育協会理事長、NPO法人CANVAS理事長

 はじめに小宮山利恵子氏(AI WGリーダー)よりWGの概要、本日の次第について説明があった。AI WGの議論の方向性については、「AIが教育に導入されることでどのようなことが起きるのか」さらに「他の最先端のテクノロジーと掛け合わせた時どのようなことが起きるのか」といったことを挙げていき、今後は課題整理・アクションプランを提示していくことが発表された。活用され始めたAI教材については、効率的に学習ができるという点が強調・認識されているが、AIの利点はそれだけではなく、より広い視野で『AI×教育』を俯瞰してみる必要があるという重要な視点が示された。

 続いて事例発表として、小宮山氏、松田恵示氏、遠藤太一郎氏(同じくAI WGリーダー)のプレゼン3題が行われた。
小宮山氏の事例発表では、スタディーサプリ等を通じたリクルートの取組み、アメリカ・中国を中心とした海外における教育×AIの最新動向が提示され、さらにロボットと学習の親和性について触れられた。 松田氏は、人材の育成が大きな課題である現在、社会・地域・家庭などのそれぞれの場で学びを統合できるカリキュラムマネジメントが重要になり、さらに学芸大学の取組として、教育インキュベーションセンターの設置を通じて、AIの活用が進む社会に向けた教育の場を提供していくことが発表された。

遠藤氏からは、カメラやマイク、IoTが教育分野へ導入される例として、ゴルフのスポーツコーチングの事例を示し、メンタルヘルス×AIなど現在、教育分野ではない場所で利用されているサービスもそのまま教員・生徒を対象に教育分野で活用できるものがあることを述べた。

 ディスカッションでは、自己紹介を中心にそれぞれの研究や職務とAIについて議論が展開された。特に人材育成という面ではAIを活用することと、AIに負けない人材の教育をするという側面の2点が挙げられ、音声・画像認識は、芸術分野や課外活動などに適応しやすい可能性があることや、AIが行うことで最適化できる仕事、人間でなくてはできない創造性を持つ仕事というように、仕事も分類でき、今後は人間の多様性を育む教育が目指されていくとの予想がなされた。


そしてAI機能の一部が、働き方改革への効率化、モチベーションの改善などに役立つ可能性もあげられ、そのために必要なデータについての課題、共有またはクオリティーの重要性等も指摘された。
 最後に、次回WGへの課題として、AIが導入された教育像、課題などを挙げて、共通のビジョン作り、アクションへつなげていくことを約し、聴講者にも情報提供を積極的に求めつつ、閉会した。


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