デジタル教科書教材協議会（DiTT、会長小宮山宏三菱総合研究所理事長）は19日、東京・秋葉原でシンポジウム「地域から広がるデジタル教科書〜先端自治体が描く未来」を開催し、会場いっぱいの約180人が参加。インターネットでも生中継され、3万件近いアクセスがあった。

東京芸大（小金井市）で10日、教員が授業する時に使う指導者用デジタル教科書の展示会があった。

教員が電子黒板などを使って指導する「指導者用デジタル教科書」の採用が進み始めた一方、子ども一人ひとりが学習に使う「学習者用デジタル教科書」は、その端末の普及や導入の是非を含めて、未だ検討段階にある。

デジタル教科書教材協議会（DiTT）は2012年7月11日、文部科学省の平野博文大臣、および高井美穂副大臣とそれぞれ面会し、学校教育の情報化推進を目的とした「DiTT政策提言2012」を申し入れた。大臣、副大臣からはそれぞれ「財源措置も含め、前向きな返事をいただけた」（DiTT事務局長の中村伊知哉 慶応義塾大学メディアデザイン研究科 教授）という。