▲

指導先生 学校の授業にてICTを活用し、21世紀型スキルを育むような 先駆的授業をされている先生方の事例をご紹介します。

フィールドワークにおけるタブレット型情報端末の活用

都道府県 大阪府
学校名 大阪府河内長野市立加賀田中学校
先生氏名 北埜貴文
教科 技術 、 家庭科
学年 中学2年

活用したICT技術

タブレットPC

期待できる効果/ICT活用のねらい

iPadの使用により,能率的に,しかも完成度の高い栽培記録を作成することができるようになった。スケッチからディジタル写真に替えたことにより,班員全員が納得のいく写真ができるまで撮影を繰り返すことができた。

ディジタル上での文書作成であるため,栽培記録の用紙が破れたり汚れたりする こともなく,ディスカッションによる文章の校正も簡単にできた。誰でも美しく栽培記録を作成できることは,生徒のやる気の向上につながった。

班員全員によるディスカッションをしながらの栽培記録の作成は,生徒の協働意識を高めることにもつながった。

WordPressをCMSとして用いたWebへの情報発信を経験したことで,生徒たちは自分たちの文章入力がいとも簡単に世界中に発信される便利さを知るとともに,その安易さゆえに留意しなければならない点が多くあることに気づくことができた。

Webを通して他の班の育成の様子や栽培記録の文章を参考にし,自分たちの学習を振り返り,発展させることもできるようになった。

評価/振り返り

実習終了後,栽培記録を作成するためにiPadを使用したことについて,選択肢と感想文によるアンケート調査を行った。 
選択肢では,「栽培記録を最後にiPadでまとめたことは,分かりやすい栽培記録の作成につながりましたか?」という問いに対し,93%の生徒が「とてもつながった」または「少しつながった」と回答した。 
感想では,「授業でiPadを使った感想について」と「この授業で自分の身に付いたこと」について感想を書かせた。 
「授業でiPadを使った感想について」では,「iPadの操作が難しくて友達に操作方法を教えてもらい,自分で何とかできた時はとてもうれしかった」という感想や,「iPadはとても使いやすく,グラフを作成して見ることで作物の生⻑の様子がよく分かった」という感想などがあった。
ただ単にiPadが触れてうれしかったという感想は少なく,ほとんどすべての生徒から実習内容全体に対しての肯定的な感想が多かった。

その他の関連情報

実習Webサイト http://kagatahs.kir.jp/2012saibai/ 
実習授業動画 http://kagatahs.kir.jp/?p=855 
日本産業技術教育学会近畿支部第29回研究発表会講演論文集(p.29-30)「フィールドワークにおけるタブレット型情報端末の活用研究」 
パナソニック教育財団第38回(平成24年度) 実践研究助成「フィールドワークにおけるタブレット型情報端末の活用に関する研究 研究代表者 北埜貴文」を活用

先導先生の一覧へ戻る



ページトップへ戻る

COPYRIGHT 2011. Digital Textbook and Teaching all rights reserved.